E-05 基本版

保温工事

ほおんこうじ / 別名: 建物断熱工、ダクト断熱工、熱絶縁工、保温工(熱絶縁工事)

建築物の冷暖房装置のダクトや給排水装置の配管などに断熱材をとりつける。

  • オフィスビルやマンションの冷暖房換気設備、給排水衛生設備、ビル群にエネルギーを供給する地域冷暖房の配管網、工場や発電所における高温の蒸気装置、低温の天然ガスや石油液化ガスの配管、半導体工場のクリーンルームに清浄な空気を送るダクトなどには、必ず保温・保冷工事が施される(job tag)
  • この工事を行うのが仕事である(job tag)

00この職業の位置づけ

職種のまとまり
設備
現場での役割
つくる 手を動かして施工する
主に関わる部位
設備(電気・配管・空調)
資格の位置づけ
未整理 法令上の位置づけを当サイトでまだ公式の本文で整理していない(job tag の関連資格のみ表示)
入職の入口
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない(job tag)

01どんな仕事か

オフィスビルやマンションの冷暖房換気設備、給排水衛生設備、ビル群にエネルギーを供給する地域冷暖房の配管網、工場や発電所における高温の蒸気装置、低温の天然ガスや石油液化ガスの配管、半導体工場のクリーンルームに清浄な空気を送るダクトなどには、必ず保温・保冷工事が施される。この工事を行うのが仕事である。

施工分野は、大別すると建築設備の保温・保冷工事とプラント設備の保温・保冷工事に分けることができる。保温・保冷工事は、熱の損失を防ぐ省エネルギー対策として重要な意味をもっている。保温・保冷工事には、人造鉱物繊維保温材、無機多孔質保温材、発泡プラスチック保温材の3種類の保温材が使用され、板状の保温板、フレキシブルなフェルト、保温帯、ブランケット、パイプの外径に合わせた保温筒として用いられる。

工事対象物の温度(高温・低温)、形状(装置、タンク、パイプ)、目的(耐火・保温・火傷防止・保冷・防露)に合わせて保温材をのこぎり、パン切りナイフ、カッターナイフ、電気こてなどで所定の厚さに裁断加工し、鋲(びょう)、ボルト・ナット、針金、金属性バンド、金網などの補助材を使って取り付ける。保冷・防露工事では、周囲に空気が流れ込んで結露しないように、保温材の外側をフィルムやシート、防水紙などで覆う。

居住部分の人目につく箇所の仕上げには、美観が要求されるため、綿布のテープなどをらせん状に巻いたり、カラー鉄板などの金属板を使って仕上げる。

出典: job tag(解説系データ ver.7.01、解説の最終更新年度 2019)

02よく行う作業(実施率の高い順)

job tag の数値系データに、この職業のタスクの実施率はありません。仕事の内容は上の『どんな仕事か』を参照してください。

03建物のどこに関わるか

保温工事が関わる部位屋根・外装・仮設内装・仕上げ設備(電気・配管・空調)躯体基礎・地中敷地・土木・測量完成後の運用・維持管理RFFLGL

保温工事が主に関わるのは、設備(電気・配管・空調)です。

建物の断面詳細図を模した図で、色の付いた層が主な担当部位です。他の職種との境目は工事の種類や会社により異なります。

04必要な資格・法令上の位置づけ

未整理 法令上の位置づけ(業務独占・就業制限・配置要件など)は、当サイトではまだ公式の本文で整理していません。下は job tag が関連資格として挙げているものです。

job tag が挙げる関連資格のうち、当サイトの資格台帳で公式の本文を確認したもの(または要確認として整理したもの):

技能検定(〇〇技能士) 技能検定

法令上の位置
条文の位置は未取得(当サイトで未確認)
できること・位置づけ
職種ごとの国家検定。合格すると『技能士』を名乗れる。技能の証明で、取らなければ就けない資格ではない
実務経験のみの場合
2級は2年以上、1級は7年以上(全職種共通の一覧表。学歴・訓練歴で短縮)
職種ごとの扱い
都道府県の職業能力開発協会で確認
確認の程度
公式ページで確認 厚労省: 技能検定の受検資格一覧表

この資格に関係する職業を見る

job tag が関連資格として挙げているもの(全件): 1級熱絶縁施工技能士、2級熱絶縁施工技能士

この職業は job tag の解説・数値から組み立てた基本版です。法令上の位置づけ(業務独占・就業制限など)は、上の資格台帳で確認できたもの以外は未整理です。

05働く環境

働く場は建築工事に伴って移動する。建築物はその規模によって数カ月から2~3年の工期があり、保温・保冷工事は工期の後半に現場内で作業する。1日の作業も建物の中を移動しながら行う。新しい省力化製品、省力化工法も開発され、作業の効率化が進み、工事の作業負担は軽減されている。

賃金は、日給月給制の場合が多い。数量請負の場合は1カ月の出来高で支払われる。建築設備の保温・保冷工事は地域によって賃金に多少の格差が見られるが、プラント設備の保温・保冷工事は、工場などの新設現場を長期出張しながら全国的に移動して作業を行うため、賃金の地域格差はほとんどない。

休日については、週休2日制を進めているが、最終の仕上げ工事に近い工程で工事を行うため、前工事に遅れが出た場合や、建物の完成直前には残業・休日出勤が行われることもある。工場のメンテナンス工事では、工場の休業中の正月やお盆などに作業を行う場合もある。

屋外での作業3.7
空調のない屋内での作業3.9
立ち作業3.4
他者とのかかわり4.5
保護・安全装備の着用3.6
厳密さ・正確さ3.5

job tag の調査回答の平均(1〜5。大きいほど頻度・程度が高い)。職業分類単位の値で、個々の職場の条件を示すものではありません。正規の職員・従業員の割合: 65%。

06キャリアの道筋

  1. 1入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない(job tag)
  2. 2入職後、見習の経験等によって技能を習得する(job tag)
  3. 3関連する資格として、厚生労働省の定める技能検定の「熱絶縁施工技能士」がある(job tag)
  4. 4大規模な工事現場では、技能士の常駐を義務付けられていることが多く、職長には技能士の資格が必須の条件となっている(job tag)

job tag の記述をもとにした一般的な例です。